2021/12/12

『部落学序説』関連ブログ群を再掲・・・

Nothing is unclean in itself, but it is unclean for anyone who thinks it unclean.(NSRV) それ自身穢れているものは何もない。穢れていると思っている人にとってだけ穢れている(英訳聖書)。

2005に執筆したブログ『部落学序説』の再掲です。最初に掲載した文章を、この blogger の『部落学序説』に収録するための作業をしています。作業をしているとき、このブログに<Transelate>機能があり、『部落学序説』全文を英訳できることが分かりました。それで、筆者は、『部落学序説』の新版を執筆する前に、英文の『部落学』を執筆することにしました。

2021/11/15

『部落学序説』 (データベース) の目次・・・

2005年に執筆した筆者のブログ『部落学序説』を、blogger上の『部落学序説』に移行するための作業をしていますが、移行した順にリストアップしていきます。文章名にリンクをはりますので、このページから読みたい文章へ移動することが可能になります。ほぼ、章・節・項の順に掲載します。2005年に公開で執筆したときの『部落学序説』の再現になります。


序文
 1.はじめに
 2.文責と著作権について
 3.ある聞き取り調査
 4.被差別部落のある古老の話
 5.浄土真宗の寺を尋ねて
 6.非差別の彼岸への旅立ち
 7.部落学序説の視点・視角・視座
 8.部落学序説の課題
 9.部落学とは何か
10.部落学の研究主体
11.差別・被差別の類型化
12.大島恋歌
13.古老の語る伝承は真実
14.北川門下生として
15.百姓と穢多

第1章 部落学固有の研究対象
 1.部落学固有の研究対象
 2.穢多村の原風景
 3.穢多の実像
 4.
地域的概念としての部落の崩壊-野口説への批判  
 5.周防国図・長門国図に見る穢多の在所
 6.高佐郷の歌にみる穢多の在所
 7.非常の民としての穢多
 8.御用の節は御忠勤尽くし奉る身分
 9.
命題:穢多は非常民である
10.賤民概念を破棄する理由
11.
士農工商穢多非人不要論

第2章 部落学固有の研究方法
 1.部落学の定義
 2.部落学と歴史学
 3.部落学と宗教学
 4.
村と百姓と穢多
 5.
村境と芝境、気枯れと穢れ
 6.穢れをめぐる歴史学と民俗学の相克
 7.穢れの語源論・意味論の限界
 8.
新けがれ論(詳説) 
 9.
百姓の目から見た長州藩青田伝説 10.布引敏雄と長州藩青田伝説 11.丸岡忠雄とふるさと 12.村崎義正(運動家)と長州藩青田伝説 13.西田秀秋(教育者)と長州藩青田伝説 
部落学序説の研究方法再認識
聞き取り調査の基本姿勢
被差別者からの声「一般の人たちの差別意識・・・自分たちもしりたい」

第3章 穢多の定義

 1.ほんとうの挨拶
 2.近世幕藩体制下の身分とは何か
 3.穢多という身分
 4.
伝承にみる「穢多」の役務と家職
 5.垣の内に関する布引説への批判
 6.新井白石と垣の内
 7.喜田川守貞の見た垣の内
 8.山口県部落史研究の良心
 9.
穢多の在所は穢多が何であるかを規定できない
10.白山信仰と穢多
11.死刑執行人の今と昔
12.『河田佳蔵獄中日記』に記録された穢多群像
13.徳山藩浜崎獄舎の穢多(屠者)
徳山藩穢多による死刑執行
穢多に関する6つの命題
16.維新団と上関茶筅隊
17.吉田向学と部落差別
18.武士と穢多の同質性
19.穢多の役務と家職 命題7と命題8
0.第2八鹿高校事件・・・
穢多・茶筅・宮番・猿引・非人
穏亡、殺人事件を操作する近世の私服刑事
庄屋の目から見た穢多
かわたと穢多は同一概念
はちやに関する考察
部落学構築途上における障碍
宗教者と部落問題
浄土真宗と穢多
穢多と習俗
0.歴史的な差別は恐れからくる(阿部謹也)
1.穢多とキリシタン
2.部落史研究とキリシタン弾圧
3.世宗教警察としての穢多
4.幕府とキリシタン弾圧
5.
長助とはるの物語
6.周防国・室積の遊女の碑
7.近世幕藩体制下の遊女
8.賎民史観から見た遊女
9.上杉聡の遊女観
40
穢多(非常民)と遊女(常民)
41.木綿着用の強制は差別にあらず
42近世法と穢多
43穢多と法的逸脱
法の番人としての穢多
5.誤解された渋染一揆
6.渋染一揆の指導者の実像
7.渋染一揆の時代的背景
8.渋染一揆(穢多が穢多であるための闘い)
9.
真の人生、真の学問を求めて
50.汚れという言葉の意味
51穢多と汚れ
52身分と糞尿
3.
部落と暴力団に関する一考察 1 長州藩の史料から
4.部落と暴力団に関する一考察 2 穢多と博奕の関係事例
5.部落と暴力団に関する一考察 3 穢多に広がる博奕の誘惑
6.部落と暴力団に関する一考察 4 幕府の法システムにおける穢多と博奕について
部落と暴力団に関する一考察 5 誤解された目明し金十郎
8.部落と暴力団に関する一考察 6 守山藩の博奕取り締まり
9.部落と暴力団に関する一考察 7 目明し金十郎の賭博容疑に対する弁明
60.部落と暴力団に関する一考察 8 総括の方向性について
穢多と維新前夜 岩倉と長州藩の非道
穢多と維新前夜 育制度と新百姓制度-近世身分体制の風穴
穢多と維新前夜 歴史の事実を操作した明治政府
穢多と維新前夜 穢多の「普遍性」と「地域性」
穢多と維新前夜 近世幕藩体制下の「穢多」

第4章 太政官布告批判
 1.
村と部落
 村と部落と古老
 
村境の変貌
 近世の村から近代の部落へ
 5.部落概念の普及は明治20年以降
 6.部落史研究上の禁忌
 7.部落概念の賎民史観的用法
 8.独語ゲマインデの訳語としての部落概念
 9.明治天皇制下の基本的共同体としての部落
10.穢多非人再考
11.明治2年公議所と国辱談議
現代人が失った明治の国辱感覚
加藤弘蔵の非人穢多御廃止ノ議
穢多談義・雑想
明治2年公議所の体質
明治新政府に対する外圧
キリシタン弾圧と拷問
草莽と穢多
『京都部下人民告諭大意』の中の番人
被差別部落と天皇制
21.『京都府下人民告諭大意(第2編)』-王政復古から欧化政策へ
明治新政府による穢多排除の背景
殺生与奪の権
明治初期の司法制度とキリシタン弾圧
キリシタン弾圧、真宗の関与、外交問題への発展
明治初期の司法制度とキリシタン弾圧
キリシタン弾圧問題をめぐる外交の一断面
太政官布告の研究方法
太政官布告の釈義 太政官布告(第488号と第489号)
0.太政官布告の釈義 「穢多非人等」
1.太政官布告の釈義 「等」の意味
2.太政官布告の釈義 「穢多非人等ノ称被廃候条」
3.太政官布告の釈義 「身分職業共平民同様」
4.太政官布告の釈義 「身分・・・平民同様」
5.太政官布告の釈義 「職業・・・平民同様」
6.太政官布告の釈義 「一般民籍ニ編入・・・」
7.太政官布告の釈義 「地租其外除蠲ノ仕来・・・」
8.宗教としての神道
9.壬申戸籍に関する一考察 壬申戸籍の目的
40.壬申戸籍に関する一考察 壬申戸籍の記載事項
41.壬申戸籍に関する一考察 壬申戸籍による穢多非人の識別
42.壬申戸籍に関する一考察 壬申戸籍と神社
43.戸籍と国家神道  『部落学序説』今後の展望
44.戸籍と国家神道  『部落学序説』今後の展望 (続)
45.太政官布告と地方行政を論じるための資料について
46.黒川の部落問題の認識
47.黒川の触書理解
48.黒川の触書の解釈方法
49.部落解放運動への奉仕の学としての黒川学
50.別火・別婚論と宗門改め
歴史学者の質を決める前理解
別火・別婚論
3.
地方行政の「穢多非人ノ称廃止」解釈 1
4.地方行政の「穢多非人ノ称廃止」解釈 2
5.民衆の視角
旧百姓の視角
旧百姓概念と平民概念
旧百姓の一揆要求
部落史研究者のみた解放令反対一揆
0.深津県・北条県における穢多襲撃・殺害事件 序
1.新古平民騒動の発端
2.新古平民騒動の真意
3.新古平民騒動の真意(続)
4.美作血税一揆の真意
5.美作血税一揆の真意(続)
6.美作血税一揆の新解釈
7.美作血税一揆の新解釈研究の課題
8.網野善彦説の限界
9.網野善彦説の限界(続)
70.こどもの目から見た「穢多非人ノ称廃止」
71.明治5年学制頒布当時の『被仰出書』
72.小学校炎上・・・
73.明治5年学制の隠された意図 1
74.明治5年学制の隠された意図 2
75.明治5年学制の隠された意図 3
76.教育・言語・差別 1
77.教育・言語・差別 2
78.穢多と言語と誇りと・・・
79.十手と少年
警察と遊女と部落と はじめに
1.日本の通史に見られる警察と遊女
2.日本の近代警察
3.軍事警察から民政警察へ
4.明治維新と部落差別
5.警察の近代化と旧穢多
6.警察の近代化の闇・・・
7.江藤新平と大久保利通の政治的対立
8.人権の父・江藤新平、政敵・大久保利通に敗れる
9.部落史上から無視される江藤新平とその政策
90.
旧穢多を近代警察に組み込む江藤新平の政策
まぼろしに終わった警察制度
もし、江藤新平の警察制度が実施されていたとしたら・・・
旧穢多を近代警察から排除する大久保利通の政策
川路利良の指摘する「卑弱の傭夫」は旧穢多にあらず
エタ(旧警察)とネス(新警察)
6.
旧穢多の受容と排除1 宮本常一のことば
7.旧穢多の受容と排除2 川元部落学と吉田部落学の比較一覧
98.旧穢多の受容と排除3 筆者がであった本当の教育者
99.
旧穢多の受容と排除4 図解
100旧穢多の受容と排除5
101旧穢多の受容と排除6
102
旧穢多の受容と排除7 明治4年廃藩置県以前の山口県警察
103旧穢多の受容と排除8 明治4年廃藩置県後の山口県警察
104旧穢多の受容と排除 9 明治4年解放令再検証
105旧穢多の受容と排除10 山口県における近代警察と旧穢多との関係にこだわる理由
106旧穢多の受容と排除11 明治期山口県警察と旧穢多1
107旧穢多の受容と排除12 明治期山口県警察と旧穢多2
108賤民史観と解放令1 歴史観に関する一考察
109賤民史観と解放令2 民史観について
110賤民史観と解放令3 民俗学の中の賤民史観
111賤民史観と解放令4 既存の部落史研究批判に課せられる要件
112賤民史観と解放令5 賤民史観の変遷 
113賤民史観と解放令6 解放令をめぐる南梅吉の論理
114賤民史観と解放令7 唯物史観と皇国史観の共通属性としての賤民史観 1 
115賤民史観と解放令
唯物史観と皇国史観の共通属性としての賤民史観  2
116賤民史観と解放令7 唯物史観と皇国史観の共通属性としての賤民史観 3 
117賤民史観と解放令7 唯物史観と皇国史観の共通属性としての賤民史観 4 
118部落差別はなぜなくならないのか
119部落差別はどうすればなくなるのか
120部落差別完全解消への提言(図解)
121賤民史観と遊女1 遊女に対する筆者の前理解
122賤民史観と遊女2 差別社会の中の前理解
123賤民史観と遊女2 差別社会の中の前理解2
124賤民史観と遊女3 遊女解放令-日本歴史上最初の人権宣言
125賤民史観と遊女3 遊女解放令-日本歴史上最初の人権宣言2
126賤民史観と遊女3 遊女解放令-日本歴史上最初の人権宣言3
127賤民史観と遊女4 遊女と部落民の間にある深くて暗い溝・・・
128賤民史観と遊女4 遊女と部落民の間にある深くて暗い溝・・・2
129
賤民史観と遊女5 遊女解放令を瓦解させた明治の知識階級
130賤民史観と遊女5 遊女解放令を瓦解させた明治の知識階級2
131賤民史観と遊女5 遊女解放令を瓦解させた明治の知識階級3
132賤民史観と遊女6 人身の自由考察に関する今日的意味(憲法改正問題の隘路)
133賤民史観と遊女7 見よ、しえたげられる者の涙を
134田中正造と明治維新1
135田中正造と明治維新2 「田中正造穢多を愛す」の真意
136
田中正造と明治維新3 「田中正造穢多を愛す」の真意2
137田中正造と明治維新4 「田中正造穢多を愛す」の真意3
138
田中正造と明治維新5 「田中正造穢多を愛す」の真意4
139被差別部落の人々の怒りの琴線に触れる・・・
140
庄屋の目から見た武士と穢多
141排除される庄屋の視点
142非常民から常民へ、その精神的葛藤1
143非常民から常民へ、その精神的葛藤2
144「旧穢多」の精神史的考察は可能か
145「旧穢多の精神史」と「差別の精神史」の違い
146ある「旧穢多」の群像(部落地名総鑑・人名総鑑の問題の中で・・・)
147復権同盟結合規則に関する一考察
148一般民衆の「視線」を気にしはじめた旧穢多
149差別の「色眼鏡」をはずして「復権同盟結合規則」を見る
150旧穢多ナル我曹モ亦、我皇国ノ人民ナリ
151旧穢多の「汚穢ノ業」とは何か
152近世から近代へ
153弾直記と明治維新 1.近代歴史学の呪縛
154弾直記と明治維新 2.弾直記と明治維新-無念の死
155弾直記と明治維新 3.忘れられた弾直記
156弾直記と明治維新 4.現代の部落解放運動家に継承されざる弾直樹
157穢多と明治維新 1.「穢多」=「部落の人々」=「同和地区の人々」の誤謬
158穢多と明治維新 2.部落学と歴史観
159穢多と明治維新 3.明治維新-大久保独裁体制の確立
160穢多と明治維新 4.近世・穢多と近代・警察の類比(アナロギア)

第5章 水平社運動批判
 1.水平社宣言(原文)
 2.なぜ、史料としての「水平社宣言」なのか
 3.水平社の宣言としての「水平社宣言」
 4.「水平社宣言」の本文批評の背景
 5.「水平社宣言」の本文批評
 6.「水平社宣言」の草稿の解析
 7.「水平社宣言」の2資料説
 8.朝治武・歴史の記憶としての「水平社宣言」説
 「我々」資料と「吾々」資料
10.西光万吉と平野小剣の霊を呼び起こすひとたち
11.理解されざる西光万吉と平野小剣の部落解放思想
14.差別語「特殊部落」
15.「特殊部落」・「差別」概念のあいまいさ
命題:「特殊部落」・「特殊部落民」は差別語である
「特殊部落」・「差別」の定義の方法
「特殊部落」・「差別」の実質的定義について
定義・命題・推理
『部落学序説』と論理学
歴史的概念としての「特殊部落」と「差別」
「差別」概念は歴史的概念である
朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 1
朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 2
5.朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 3
朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 4
7.朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 5
8.朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 6
9.朝治武著『水平社の原像』にみる部落史個別研究の限界 7
水平社運動史の批判的研究法 1
水平社運動史の批判的研究法 2
2.第5章の執筆計画見直し
3.ゆらぐ歴史記述の客観性
4.部落史における歴史記述の客観性
5.歴史記述の客観性の追究
6.歴史記述の視点・視角・視座
7.部落差別は語り得るのか

第6章 同和対策審議会答申批判
 1.『ごんごちの里』(ある同和対策事業批判)の執筆目的
 2.ごんごちの里
 3.「同和対策事業」の基本資料
 4.同対審答申前夜の「同和教育」の方針
 5.「同和対策事業の目的、それは差別が昔話になること・・・」
 6.同対審答申前夜の被差別部落の状況
 7.同和地区
 8.同和対策事業総覧
 9.「ごんごちの里」の闘い
10.「被差別部落」概念と「同和地区」概念の亀裂

第7章 同和教育批判
 1.

第8章 某中学校教師差別事件に関する一考察
 1.ある中学校教師による差別事件
 2.教育界における、ある中学校教師の評価
 3.ある部落民告知
 4.某中学校教師差別事件の概要
 5.典型的な差別語「四本指」について
 闇から闇に隠される教育現場の差別事件
 7.差別事件を起こした教育現場のジレンマ
 8.事実認識の違いを越えて存在する問題
 9.部落解放運動は、五本目の指を求める運動か?
その後も続発した中学校教師による差別事件
1.ある中学校教師の同和教育の限界 人生と差別
2.部落史学習と近世政治起源説  
3.部落史学習と近世政治起源説  
4.部落史学習と近世政治起源説  
5.部落史学習と近世政治起源説  
部落史学習と近世政治起源説  
7.差別解消の主体者を育てる部落史学習の欺瞞性について  
8.差別解消の主体者を育てる部落史学習の欺瞞性について  
9.差別解消の主体者を育てる部落史学習の欺瞞性について  
差別解消の主体者を育てる部落史学習の欺瞞性について  
1.偏狭な「差別意識」と「まなざし」理解 はじめに
<まなざし>の字義的解釈
藤田孝志氏の<まなざし>理解
心理学者・教育学者の「まなざし」理解
「まなざし」「鏡映自己像」
差別をめぐる心理構造
周囲のまなざしと自己概念との矛盾葛藤
歴史学者の「まなざし」理解

第9章 百姓の目から見た渋染・藍染
 1.
繊維産業の町に生まれて
 2日本の色
 3.渋染・藍染について考察するときの前提
 4心の高鳴りのない最近の<渋染一揆>研究
 5.衣類に関する民俗学的調査項目
 6.「穢多・非人」の属性の大域性と局所性
 7.「百姓」と「衣類」
 8.百姓の衣類研究の新しい動向
 9.渋染一揆の「穢多嘆書」に出てくる「穢多」の質屋通い
10.百姓と質入れ
11.村の経済的破綻と百姓の質入れ
12.「渋染一揆」に参加した「穢多」が身にまとっていた衣服
「渋染一揆」の末裔が耳にした伝承
白装束の穢多
渋染・茶色・衣類の種類に関する考察
渋染の木綿羽織を身にまとった人びと
現代に通用する「渋染」は何を意味するのか
近世の衣類に関する学者・喜田川守貞
木綿の「藍染」と「渋染」の用途の違い
合羽に使われた渋染め
「渋染」・「柿染」・「茶染」の違い
草木花と日本の色
渋染の木綿羽織を身にまとった人びと
すばらしき「渋染」の研究者
5.浮世絵に見る「穢多」が身にまとった衣類の色
6.近世の獄衣「御仕着」について
7.与力と同心が身にまとった衣類
8.忘れ去られた同心<悲話>
9.「渋染一揆」の闘争理念の不明解さ
30.「渋染一揆」の別段御触書
31.「渋染一揆」の別段御触書の内容を色別
32.「別段御触書」の偏向した解釈
33偽造された「穢多請状」としての「別段御触書」
34「岡山藩」の「倹約御触書」から「別段御触書」を分離することは間違い
35.「倹約御触書」に対する先入観から自由になる
36.「倹約御触書」の構成
37.「倹約御触書」の非常民に対する統制
38.「倹約御触書」は単なる倫理ではない
39.第1条「男女衣類可為木綿」条項の真意
40.「岡山藩」専売品としての木綿衣類の強制
41.岡山藩の木綿・藍の地域史的研究の意味
42.岡山藩の渋染一揆に関する<考証性>の問題
43「木綿」は百姓の至宝
44「渋染一揆」の時代の「木綿」の生産・流通事情
5.藩主・池田光政の「彼らも我百姓なり」のことばの背景
6.「岡山藩」の御用学者・熊沢蕃山と「穢多」身分
7.「岡山藩」の御用学者・熊沢蕃山と「穢多」身分(続き)
8.熊沢蕃山における「百姓」身分と「武士」身分
9.士は「上下通用」の身分
0.「倹約令」の「倹約」とは何か
1.「岡山藩」における「倹約」の実践例
2.「賤民」つくらぬが岡山藩主・池田光政の統治理念
53部落差別になじまない、岡山藩主・池田光政の政治理念と実践
54中国筋の小藩に見る衣類統制
55.徳山藩の「上着」に関する統制
56.徳山藩の「帯襟」に関する統制
57.徳山藩の「下着」に関する統制
58.徳山藩の「夏衣類」に関する統制
59.徳山藩の「衣類」の色に関する統制
60.長州藩とその支藩の「穢多の類」に対する衣類統制
61.「穢多」と衣類統制
62.紀州藩の穢多と衣類
紀州藩の目付・竹本茂兵衛が出した穢多に対する衣類統制
紀州藩穢多が身にまとった紋羽織
紀州藩・同心と穢多の衣類論争

第10章 被差別部落の地名とタブー
 1.
はじめに
 2.「地名」とは何なのか
 3.山口県地名総覧と被差別部落
 4.野本民俗学から見た「地名」
 5.長門国のある被差別部落を尋ねて
 6.「タブー」の語源
 7.続・「タブー」の語源
 8.「感覚・信念としての禁忌」
 9.「習俗・儀礼としての禁忌」
0.部落問題研究者と禁忌
佐藤俊夫と川元祥一と禁忌
佐藤俊夫と川元祥一と禁忌(続)
地名に関する禁忌
人名に関する禁忌
「差別者」と「被差別者」の疎通を妨げる禁忌
「別火別婚」という禁忌について
<高佐郷の歌>
<高佐郷の歌>の伏せ字について
<高佐郷の歌>に関する資料
0.<高佐郷の歌>を研究するときの姿勢
1.<高佐郷の歌>に出てくる地名
2.<少岡>と<垣ノ内>
3.高佐郷の垣ノ内のある風景
4.山部は穢す皮張場
5.歌うことができる<高佐廻り地名記>
6.<高佐廻り地名記>緒論
7.<高佐廻り地名記>関連地図
8.高佐郷の歌探訪メモ

第11章 部落差別問題の諸側面
 1.島崎藤村と『破戒』 .『部落学序説』と文学
 島崎藤村と『破戒』 丑松と志保
 島崎藤村と『破戒』 大江磯吉と西原清東
 島崎藤村と『破戒』 「部落学」から見た島崎藤村
 中江兆民論 父-元穢多を妻とした中江兆民
 中江兆民論 子-元穢多を母とした中江丑吉
 山口県で部落民宣言をした人々
 「被差別部落」と姓  (部落解放同盟の方の批判に答えて)
 寝た子を起こすな
0.筆者自身による『部落学序説』の読書感想文
1.インターネットで「部落問題」を読む
学問論 1.独学
3.学問論 2.被差別部落の身元調査について
4.学問論 3.被差別部落の調査方法
5.「汚れ」について 1.「汚れ」という言葉の意味
6.「汚れ」について 2.「穢多」と「汚れ」
7.「汚れ」について 3.身分と糞尿
8.市民的権利について
9.市民的権利について 「庶民」と「部落民」
20.田所蛙治に関する一考察 1
21.田所蛙治に関する一考察 2
22.「部落民とは誰か」-「穢多」を尋ねて長州藩一人旅-(吉田 向学)
23.21世紀の部落民像を求めて(福岡)
24.「GO」と「破戒」(福岡五月)
25.部落民の苦悩(青木広)
26.水平定食

結語
 1.参考文献一覧

『部落学序説』関連ブログ群を再掲・・・

Nothing is unclean in itself, but it is unclean for anyone who thinks it unclean.(NSRV)  それ自身穢れているものは何もない。穢れていると思っている人にとってだけ穢れている(英訳聖書)。 200...